結婚や出産によって生命保険への加入を検討するという人や、退職などをきっかけに年金保険などに加入すると言った人が多い現代、生命保険への加入率は全世帯のおよそ9割という非常に高い数値を記録しています。 しかし、その全ての人たちが、生命保険の本当の価値や意味を十分に理解しているかと言うと、必ずしもそうではないという残念な現実も見え隠れしているのです。
生命保険は、人生において2番目に高い買い物であるとも言われています。 当然ながら、1番高い買い物は住宅ですが、生命保険はそれに次ぐ高い買い物であるというのです。 この全世帯の9割が加入しているという生命保険の、保険料の平均金額は、年額にして約39万円程度だと言われています(平成27年度生命保険に関する全国実態調査:生命保険文化センター)。 つまり単純計算でも、1か月に3万円強の保険料を支払っているという事になります。
この、1か月3万円程度、年間39万円程度の保険料を、仮に30歳から60歳までの30年間の間、払い続けていった場合、その総額はおよそ1,200万円という事になるのです。 しかもこれは、保険料が上がらないという前提での計算ですので、更新などによって保険料が上がれば、それだけ総額も上がる事になるのです。 これが、生命保険が人生において2番目に高い買い物であると言われるゆえんなのです。
しかし、こうした事実を全く知らず、また、考える事もなく安易に生命保険に加入しているという人が、実際には非常に多いのです。 そのため、途中で保険料を支払っていく事が困難となったり、解約によって大きな損をしてしまうという人も中にはいるのです。 しかし、生命保険は「健康な時しか加入できない」といった面もあるため、若くて健康なうちに加入しておこうという人が多いのも事実なのです。
このように、生命保険は非常に大きな安心を手に入れる事ができるものの、それはタダではなく、非常に高額な料金を支払って購入しているものであるという事を、事前によく理解しておく必要がありそうです。