日本では、多くの人が生命保険への加入をしています。この生命保険への加入を目的別に見た場合、最も多いのが「突然の入院や医療費などに備えるため」と言ったものとなっているようで、平成27年度の生命保険文化センターの調査では、これが全体のおよそ6割を占めていました。
次いで、万一の際の遺族への保障や災害などへの備え、葬式代の準備など、死亡時に備えた理由となっていました。しかしこれらも、年代別に見れば、また違った顔が見えてくるのです。
たとえば20代や30代などのように、小さな子供を養っている事が多い年代では、自身の医療費の不安よりも、万一の際の遺族の生活保障を重点的に考えていると考えられます。
しかし50代や60代ともなると、子育ても終わっている事から、万一の際に残される遺族の事よりも、自身の健康への不安が大きくなっており、医療費や入院などへの備えを重点的に考えるといった傾向へと変わっていきます。
もちろん、すべての加入者がそうであるとは言い切れません。
20代や30代でも入院や医療費への備えを十分にしておきたいと考える人もいますし、50代や60代であっても、残される遺族の生活保障を重点的に考える人もいます。
また、医療費や入院費への備えを十分にと考えての生命保険加入であっても、万一の際の葬式代くらいは用意したい・・・という人も多いのが現状なのです。