よく、生命保険は「ヒト保険」、損害保険は「モノ保険」と呼ばれるように、同じ「保険」でも、保障対象の違いによって、分類されています。 生命保険は、人間の生命や傷病に関わるもので、損害保険は家財道具や自動車などのような、モノを対象としたものです。
ただ、損害保険でも、たとえば自身の運転する自動車で歩行中の人を傷つけたりした場合には、被害者となった人の生命やケガに対する補償が行われる事になりますので、必ず・どんなことがあっても「モノ」しか保障しないという性質のものではありません。 また、地震や台風などのような、急激および外来による被害であった場合にも、人間の生命を対象とする事があります。
このように、非常にわかりにくく、混同しやすいといった点はありますが、それぞれの保険が「守るもの、および対象物」が異なっているという点やその条件を押さえれば、混同する事はありません。 つまり、生命保険は「自身の傷病や死に対する保障が受けられる保険」であり、損害保険は基本的には「自身の財産などのモノと、相手方の財産および生命への補償を行う保険」だと言う事ができるのです。
生命保険は自分自身の命と傷病を保障し、損害保険はモノと相手の生命およびモノを補償するのですから、生命保険と損害保険の両方に加入していれば、すべての「万が一」に対応できるとも言えるのです。