今、国内で最も多く契約されている保険が、定期付終身保険だと言われています。この定期付終身保険は、終身保険と定期保険を組み合わせたものとなっているのですが、この定期付終身保険に加入する事で「いつ何が起こっても大丈夫」と思ってしまう人が多いようです。
しかし実際には、定期保険部分は10年や15年といった一定期間が経過すれば保障が消滅し、終身保険部分しか残らないため、保障額はぐんと下がってしまうのです。また、この「保障が切れて保障額が下がる」事を避けるために定期保険部分を更新すれば、今度は保険料がぐんと上がるようになっているのです。
定期付終身保険は、一定期間の「大きな保障が必要な時期をカバーするため」には、最適な保険と言えますが、更新のたびに年齢に合わせて保険料がどんどん上昇していくという部分が難点なのです。ですから、自分にとってその保障が「いつまで必要なものなのか」をきちんと把握して加入していれば、大きな保障が必要な時期を過ぎたら定期保険部分については減額していくなど、保障額を見直す必要も出てくるわけです。
定期保険の期限切れと言った危険がない自動更新は便利かもしれませんが、更新の時期は保険見直しの大きなチャンスでもあるのです。そのチャンスを逃さず、その時期その時期の必要保障額をしっかりと考えながら見直しを行っていくのが、生命保険を維持・継続していくうえでは最も重要と言えるのかもしれません。