終身型と定期型があるのは通常の生命保険だけではありません。
医療保険にも、終身型と定期型が存在しているのです。
基本的な考え方は同じで、終身型の場合には保障が一生涯継続され、保険料は高めです。
一方の定期型は例えば10年や15年といった期間ごとに更新する事になりますが、保険料は安めです。
いずれを選択するかは一人一人の考え方によりますが、一般的には、子育て中などの若い世代では定期型、中高年以降になると終身型を選択する事が多いようです。
というのも、年齢を重ねるごとに、病気や怪我のリスクが増えていき、医療費の負担が増加するからです。
例えば、高齢になると、転倒しただけでも骨折してしまい、長期の入院を余儀なくされる・・・などという事も珍しくないからなのです。
逆に、若い世代では病気などによって入院するというリスクは低く、節約という意味も兼ねて定期型を選択する事が多いようです。
もちろん、中には中高年以降でも定期型を選択する人も、子育て中の若い世代でも終身型を選択する人もいるかもしれません。
終身型も定期型も、それぞれに良い点・悪い点がありますので、そういった部分をしっかりと把握した上で加入するのが良いでしょう。
一般的には、終身型は一生涯の保障が続く事から保険料は高めですが、途中で保険料が上がる事もありませんので、老後に高い保険料を支払わなくて済むという安心感はあると言えます。
また、定期型は、その都度更新しなくてはなりませんが保険料は安めです。
しかし更新のたびに保険料が上がりますので、高齢になってからの保険料負担は大きいと言えます。
このように、いずれの場合にも、一長一短だと言えるのですが、もう一つ考慮しなくてはならないのが「将来の物価上昇に対応できるか」です。
終身保険では、加入時に定めた入院日額が最後まで継続されていきます。
ですが、例えば20年後、30年後といった時代に、今設定した入院日額で対応できるかどうかは疑問なのです。
例えば、今100円で購入できるものが20年後、30年後にも同じ100円で購入できているとは限りません。
もしかすると1,000円出さなければ購入できなくなっているかもしれないのです。
こうなった場合、今設定した入院日額ではたして足りるのだろうか?といった事が懸念されるのです。
そう考えると、このような物価上昇にも対応できるのは、定期的に更新される定期型だという事ができるのです。